年明け早々。。。
セッティングの依頼が多い。
年明けからすでに3台の予約。。。
そりゃ当たり前だよね。
12月はセッティングできないし(笑)
うちでは、今では非常に少なくなった。。。
インチキ無しの実走セッティングですから。
でもシャシダイ屋さんから聞いた話だと、
最後は実走しないときちんと、セッティングが出ないんだって。
そりゃそうーだよね。。。(爆)
ところでセッティングとは、なんのセッティング?
エンジンCPUのセッティングですね。
よくコンピューターをやると速くなる。
だからチューニングコンピューターはスゴイ!
みたいな誤解がされていますが、これは完全な誤解です。
現車合わせしたコンピューターがすごいのではなく、
今のエンジンの仕様の力を100%出し切れるように
してあげるのがCPUセッティング。
なので、調子悪いエンジンやパワーの出るチューニングをしていないヤツを
いくら現車合わせでセッティングしても、パワーは出ません。
要は、いかに良いベースがあって、それをチューニングして、
最後にそのチューニングした内容分、力が出るように
調律するのが、CPUセッティング。
だから調子が良いエンジン、パワーが出るパーツが付けばつくほど
セッティングすれば、ニヤリなパワーが出ます。
間違えてはいけないのは。。。(独り言です)
ポン付けコンピューター
実車を確認せずに、ただ付けるだけのCPUは、
入っているデーターがマージン超タップリのノーマルCPUと
ほとんど同じデーターが入っていることが多いですね。
なので、ポン付けコンピューター付けて、
速くなったと言ってしまうと、結構笑われます。
エンジンの上に貼ったり、巻いたりするのと同じ?
昔、某有名CPU屋さんのデーターは、ノーマルから点火時期が
全域5度進んだだけでリミッターカットでした。
(これならクラセンずらすのと同じ)
今回のセッティング。
ECR33スカイライン RB25DET
触媒付きブーストアップ ブーストは1キロ
まだセッティング途中ですが、意外と頑張ってくれました。
触媒付きながら、Z32エアフロでエアフロ電圧が4.48Vまで、吸気に成功!
インジェクターで計算すると、イニシャルで燃圧を0.5キロアップ
インジェクター噴射率で89%噴射。
この状態で、A/Fは11前後。
単純計算、320~340PSぐらい出ましたね。
この状態だと、リアのRE01履いてエアー下げても
ストレートで1速は、全てホイルスピン レブあっという間(爆)
2速の5000~7000回転までホイルスピン(笑)
まぁ~普通の足だとこんな感じ(笑)
5速に入っても結構加速してくれます。
たーだ、ここまで来るまでが長かった。。。
距離が約10万キロ。
ノーマルで入って来たときから、アイドル不調。
あれやこれやと直して、いい状態にしてからセッティングです。
若干、コイルがお疲れで点火が弱い感じ。
できれば、コイル新品でいきたいですが、高いしね。
コイル新品とヘッドアース強化がいいかな。
うちでは、セッティングはパワーFCを使っています。
あれやこれやと言われていますが、
特に問題はありません。
というか、パワーFCの問題点は、全て当社は解決済み。
ノイズ対策や、セッティングの仕方など。
正直、ノーマルCPU無しに、これほどまで完璧にセッティング取れる
ツールは無いと思います。
Vプロもいいですが、どこ聞いてもセッティング料が高いみたいですし。
(かなり大変なのでしょう)
WALBROの強化燃料ポンプ(正規品)を使うようになってからは、
気持ちいいぐらいセッティングが正確に決まります。
燃圧の安定性が抜群に良い結果ですね。
GT-R系ポンプの時は、正直セッティングの数値がバラバラ。
インジェクターの容量に対して、一回のピストンの吸気行程を計算すれば、
どれくらいの燃料(噴射時間)必要かが計算で出ますが、
GT-Rポンプの時は、燃圧が安定しないので、実測はバラバラ(笑)
これが、WALBRO強化ポンプと大容量燃料フィルターにしてからは、
計算上の数値どおりに実測もいけます。
こうすることによって、かなり正確なセッティングが出来ますね。
~うんちく~
よく燃料マップの数字を書き換えても、思うように数値が変わらない。
という話を聞きますが、マップの数字を1箇所変えただけでは、
希望の数値にはなりません。
マップはデジタルの世界ですが、エンジンはアナログ。
なので、CPUの中でデジタルの数値をアナログに変換して信号を出しています。
そのアナログの変換の仕方を理解すれば、解決できますね。
うちでは、これ以外にも例えば。。。
エンジンのクランク角(2回転)に対しての
インジェクターの噴射タイミングの最適化もよくやります。
ピストン位置がどれくらいの時(クランクの角度)に、
インジェクターを噴射するかのタイミングを変更します。
これはバルタイ、バルブからインジェクターの距離、
吸気スピードによって変わってきますが、
通常は、街乗り回転域でいい効率になるようにノーマルは設定されています。
これをサーキットでよく使う高回転よりに変更すると。。。。
同じブースト/同じ燃料マップ/同じ点火時期マップで
パワーが5%ぐらい上がります。
結果、燃焼効率が上がったことになります。
(エアフロ電圧の差がでますので)
またたった5%ですが、同じ燃調でパワーが上がるというのは、
信じられないですが、いとも簡単に効率が上がり
フィーリングも良くなります。
ノーマルの状態から、この高回転よりのインジェクター噴射タイミングで、
設定されている車が日本車である1車種がなっていますよ(ニヤリ)
面白いですね。
おいらは更に効率を上げるために、今度は、
インジェクターの噴射穴がたくさんあるタイプ(12個)でやってみたいですね。
おまけ
インジェクターの使う状態から無効噴射時間をきちんと合わせてあげると、
燃費もいいですし、乗りやすくなります。
うちでセッティングした車は、排気量/カム/バルタイを弄らない限り
ノーマルの時よりも燃費がよくなっています。
(もちろんO2センサーのフィードバックありで)
~みんカラ復活Blog~