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最高の冷却パーツを取り付けたはずが・・・S2000 理論偏

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市販品の中では。。。

考えれる事を
すべてやった

 

究極の冷却システム



 

今回の仕様は・・・

S2000
筑波タイムアタックスペシャル仕様!


・ローテンプサーモ
・電動ファンスイッチ
・RZスペックラジエーター
 (オールアルミ3層/トリプルターン)
・エア抜きタンク
・ロアホース加工



内容を見れば定番?って感じですが、
今回はミニサーキットの筑波2000スペシャルにしてみました。

意外とこの仕様はよく売れています♪

オーナー様の情報では、ノーマルラジエーター&サーモだと
簡単に水温は110℃オーバー。。。
(ノーマルに近い仕様ですが、8秒台は確実だとか)

なので、トコトン冷やして頂戴との命を受け!

いざ!(笑)


メニューとしては、エアコン付き車両
筑波2000という一番冷えにくい組み合わせですよね。

そこでチョイスは、当社のオールアルミ3層ラジエーター
水の流れを変えたトリプルターン構造。

S2000では、他社では見たことありませんが、
簡単に言えばコアを3分割にして3個のコアに
水を流してトリプルターン化させています。

なので、コア通過距離が格段に長くなるので、
それだけ風に当たる時間が長くなりよく冷えます。

よくターンさせているラジエーターは、パイプレイアウトが
複雑になってしまいますが、当社のラジエーターは、
パイプレイアウトは、純正と全く同じ(ニヤリ)

マジに非常に凝った作りの一品です。

なので見た目もスッキシ♪

ここで定番の電ファンのローテンプセンサーを装着しますが、
今回は筑波仕様の合わして、早い段階で電動ファンが全開
なるようにラジエーター側を製作しています。

こうすることによって、温度が上がりきる前に
効率よく電動ファンが全開できるので、
ストレートの少ないサーキットでは、効果絶大なんですね。

うちでいうサーキットモードってヤツですかね(ニヤリ)

富士などでは、通常仕様がいいと思います。


ところで、昔からトリプルターン構造のラジエーターがありましたが、
正直、あまり冷えるのが無かったような気がします。

その原因としては、コア内部をトリプルターンさせると、
アッパータンク上側にエアーが溜まってしまい、
一回エアーが溜まると、なかなか抜けず水が回らないので
冷えなくなってしまいます。

先日も某レースマシンの製作のお手伝いに行ってきましたが、
水の流れを理解せずに、ただエンジンを載せて水周りを作ってしまうと、
簡単にアイドリングだけでもオーバーヒート。
いくらエンジン回してもエアーが溜まった状態では、一向に
エアーは抜けてくれません。 ほんと厄介です。


そこで当社のRZスペック(トリプルターンタイプ)は、
エア抜きタンクと併用して、完全にエアーを除去することに成功。

なので、画像の通りアッパーにエア抜きが2箇所有ります。

そこで真似をする人が出てくると思いますが、
ただ単にエア抜きを増やすと逆に冷えません。

水は抵抗の少ない方に回るので、ラジエーターではなく、
エア抜きタンク側にたくさん水が回ろうとしてしまいます。

これでは本末転倒。

そこで、当社では、エア抜きタンクのそれぞれのニップルのエア抜きに
最適な圧力/抵抗がかかるように施工しています。

そうすることによって、抜群の冷却効率が生まれます。


この辺は作業する人が、構造をキチンと理解していれば簡単です。

また当社のエア抜きタンクは、仕切り板の入ったエアー分離構造になっています。

通常、筒だけのエア抜きタンクがありますが、アイドリングでは問題ないと思いますが、
エンジンが高回転に回った時の水流の勢いだとかなりエアーが抜けなくなります。

そこで仕切り板を授けて、キチンと水の流れ(勢い)を落として、
エアーがしっかりエア抜きタンクの上に溜まるようにする必要がありますよね。

筒の中では、グルグル回っているだけなら洗濯機と同じで、
ずうーと水はエアーが入ったまま。

後はローテンプサーモの取り付け。
今回は、電ファンスイッチの絡みで某メーカーをチョイス。

来た商品には、バルブにキチンとパテント番号が入っています。
要は特許バルブ付きのサーモです。

キチンと性能を理解しているメーカーのローテンプサーモは、
書いてなくても、キチンと特許バルブになっていましたね。

さすがです♪

特許バルブだと、水温の安定が非常に良くなります。

後はロアーホースを高回転時に潰れなくするために、
小加工しています。

よく何もしないで冷えないという方がいますが、
高回転でエンジンが回ったとき、水の流れはロアーホースから
エンジンが勢いよく水を吸うような感じになります。

でもよく考えてください。

ロアホースの前にはラジエーターコアをいう抵抗物があります。

ということは???

エンジンが高回転になればなるほど・・・

ストローで思いっきり吸った時にように、
ラジエーターロアホースが潰れてしまいます。


そうすると、一番冷やさないといけない高回転時に、
肝心の冷えた冷却水が回りにくくなってしまい、
水温が上昇してしまいます。

この対策として、純正でも高回転マシンは、
ラジエーターホースが、ちょっと強化品になっています。

でも、うちらのサーキット全開には強度が足りません(笑)

なので、ちょっとした加工をしてみます。

社外の強化ラジエーターホースも・・・
実は熱が入るとブニャブニャになってしまいますので・・・


この加工は、うちに来ているメーカーワークスマシン
N1マシンS耐のシビックなどにも採用されています。

ここでちょっと前に戻ります。

さっき、高回転で回るとラジエーターコアが抵抗物になると言いました。

で、そこに普通のエア抜きタンクがあったとしたら・・・?

ロアホースから吸われる水は・・・
抵抗の少ないエア抜きタンクから水が流れてきます。

エア抜きタンクの水はラジエーターのアッパータンクから水が来ています。

結果、ラジエーターを通った水ではなく、
ラジエーターを通らずにエア抜きタンクだけを通った水が流れますよね。

よくエア抜きタンク付けても変わらないや、冷えないという事を
他社の商品で聞きますが、原因はこれです。

エア抜きタンク自体に、ある程度の抵抗を付けておかないと、
ラジエーターの水が回らなくなってしまうんですね。。。


後は今回、使ったクーラントはスポーツクーラント。

非常にキャビテーションが起きにくい対策されたクーラントです。

ここで純正クーラントを使ってしまうと、絶えずウォーターポンプで、
エアーが出てしまうので、エア抜きタンクが付いているから大丈夫なんて
いう人もいますが、ちょっと違うかも知れません。

エア抜きタンクもエアーを抜く量には限界があります。

限界を超えれば、確実にエアーはそのままになってしまいます。

純正クーラントの場合、圧力を掛けない状態では、
5000回転も回せば、ブクブクエアーが出てきます(笑)

これでは、せっかくのエア抜きタンクも追いつきません。

あしからず。。。


続く。。。

 

 

~みんカラ復活Blog~