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手のひらサイズの超コンパクト設計!

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見ての通り

ちっちゃいでつ。。。
うちのエア抜きタンク♪


 

 

この大きさで、中はキチンと仕切り板でっせ。


でわでわ
なぜエア抜きタンクが必要になるのでしょうか???


うちらのようなサーキット全開組

高回転でエンジンを回せばまわすほど、
ウォーターポンプ自体の回転数も上がります。

そうすると???

ウォーターポンプのクーラントを泡立ててしまい、
それがエアとなります。

これをキャビテーションと言いまつ。

キャビテーションが起きてしまうと・・・
いくらウォーターポンプの羽が回っていても、エアーで空回りしてしまい、
肝心の冷却水がエンジン全体に回らないようになってしまいます。

結果、冷却水が回らないので冷えずに
水温が上がる。。。

その多発するキャビテーションを、エア抜きタンクでエアーを分離し、
なるべくキャビテーションで起きたエアーを少なくして
冷却水が回るようにするのがエア抜きタンクの役目。

なので、あまりエンジンを回さない人には関係ないかも。

最近のエンジンは水路が複雑なので、エアーが抜けにくいので
ノーマルでエア抜きタンク構造の車もあります。

またいくらエア抜きタンクを付けても、クーラントが純正だと
キャビテーション起きやすいので厳しくなります。

あくまでもキャビテーションでにくいクーラントで、
しっかり対策して、なおかつエア抜きタンクで完璧対策にする。

どんなにすごいクーラントでも、少しはキャビしますので(笑)

またそれでもキャビテーションがひどい場合は、
ウォーターポンプの回転数自体を落とす必要がなりますね。

一番、効率のよい流速を作ってあげる。

ノーマルエンジンは・・・
街乗りで一番効率が上がるような回転スピード設定ですから。


GT-RのRB26なんかは、元々走る事を前提に設計しているので、
ウォーターポンプの回転スピードが低めに設定されています。
なので・・・
アイドリング時の冷却対策でアイドリングが高めの設定。


でもGT-Rで飛ばさない人、街乗り/渋滞の多い乗り方の場合、
RB26はガンガン水温が上がってしまいます。

裏技としては。。。
あんまり飛ばさない人は、逆にタイプMのウォーターポンププーリーを
流用するとポンプ回転が上がるので、渋滞/街乗りは冷えるようになります。

ただし、全開時には逆にノーマルよりも冷えなくなりますのでご注意を。



うちはマフラーでもラジエーターでも、それ以外でも・・・
いろんなメーカーさんのパーツの開発/テスト依頼が来ますが、

エア抜きタンクの某メーカーのテストでは、
タンクを装着することによって逆に効率が落ちて水温が上がる事が。

これは、エアを抜くためのホース位置に対して、
エアーを抜いた冷却水を戻すホース位置が直接エンジン戻すタイプで、

実際にテストしてみると。。。

エアーを抜くためのホースからエンジンの熱くなったクーラントが
エア抜きタンクを通って、そのままエンジンに戻ってしまう(笑)

要はラジエーターにいく冷却水の量が減ってしまい、
エア抜きタンクにばかり、流れてしまうんですね。


これの原因としては・・・

気体/液体/人間は、抵抗の少ない楽な方にばっかりいくという性質があります。

なので、ラジエーターの抵抗よりもエア抜きタンクの抵抗が少なければ、
少ない方ばかりにいってしまい、

結果・・・
ラジエーターに水が行かないので水温が上がってしまいます。

おいらは、このメーカーのテストで、危うく自分のシルビア
エンジンがオーバーヒートしそうに。。。
(高速巡航でアルミ3層なのに水温95℃に。。。涙)

エア抜きタンクのホースの引き回し/構造でキチンと対策が必要ですね。

エア抜きタンクを付けてから逆に水温が上がった方は要注意ですよん。
(私が指摘するまでに、このタンクすでに200個以上販売されたらしい)


それと、市販品の中には外形だけ真似たものがたくさんありますが、
高回転でエンジンをぶん回しているときは、ただの箱や筒の中に
エアーと一緒に冷却水が入っても、ウォーターポンプの勢いで
簡単にはエアーは分離しません。 当たり前ですが。。。

なので、いかに水の流れを遅くして、
しっかりとエアーを上に分離できる構造が必要なんですね。

ただ単に水が流れっぱなしだと、そのままエアーがくっついていってしまいます。


ご参考あれぇ~

 

 

~みんカラ復活Blog~