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☆ 走行会! ☆



先日行われた某走行会。

うちの常連さんたちは、自分たちでサーキット貸切で
走行会をしちゃうほどのハングリーな集団。

そこでの一コマ

一眼レフデジカメ スゲーって感じ。

いただいた画像ですが、

運ちゃんが、満面の笑みのため

あえてそのままです(笑)








皆さん

自分の車

全開しているときの顔をどうですか???



壊れるんじゃないかとビクビクしながら乗るよりも

満面の笑みでノープロブレムって感じで乗るのがいいですよね。



先日もいたんですよ。。。

NAなんですが・・・
水温90℃ちょっとだから、全然問題ないって走っている人。

一昔の車では、水温90℃からエンジン保護のために
高水温補正が入るんですよね。

という事は、水温が90℃以上になると自動車メーカーもエンジンがヤバイと
認識しているわけでありまして。。。

ちなみに純正サーモの温度はあくまで日本全国の公道を走る上での設定。
(純正サーモの全開バルブ温度と絶妙のバランスなんです)

その状態でサーキット連続周回したらどうなる???

その逆を言えば、水温が90℃以上上がらなければ、
エンジンは壊れずに長持ちするっていうこと。

最近の車は排ガス規制のおかげで、更に水温が上がっていますが、
これは、あえて言うなら一般に普通に走った場合。   (サーキット走行では新車保証適応外ですよ)

メーカーの技術者いわく、昔も今のそれほど、エンジンの熱に対する性能は変わっていない。

だから排ガス規制の新車は、すぐに燃費の悪化、アイドル不調になる訳でありまして。。。

いくら言っても理解してくれない人もいます。

まぁ~
十人十色ですね。

この方、他の事も説明しましたが、多分自分の中での思っていることが一番なのでしょう。

なので、あえてオイラも周りの人たちも深追いはしませんが(笑)



NAなら上がっても最高85℃以下に抑えたいです。
出来れば70℃後半で連続周回安定。

タイムアタックの冬のここ一番では、70℃前半が欲しい。
燃焼室の温度が安定することによる耐ノック性向上。

ヘッド水温が下がることによって吸気ポート温度、サージタンク温度も下がり
吸気温度全体が下がるので、混合気の空気密度が良くなる。
(密度が変わるという事は、同じAFで燃料の飲む量も増える
       ↑簡単なインタークーラー? できればフューエルクーラーも欲しい)

ちなみヘッドの熱をサージタンクに伝えにくくする技術は確か特許???

また最近の車両では、メタルヘッドガスケットでヘッドの熱を効率よく
シリンダーの熱伝達を早め、シリンダーの偏磨耗を防ぐ意味もある。

ただしアルミシリンダーの場合、熱が加わりすぎると
熱膨張によるボアシリンダーの歪みが発生。

なので、その部分の機密性を上げるためにヘッドガスケットの寸法精度が命。

などなど、色々あります。

レースしていた時も真夏の耐久だと、確かにお昼は水温90℃越えることがしばしば。

ただレースなので、もうガマンしながらですよね。
エンジン歪むなぁ~って祈りながら。
(予算が無かったから、エンジンをパワーダウンさせたくなかった)

そのエンジン、未だに持っていますよ(笑)

本当にベストは、某エンジンみたく、レース専用で
設計段階で、水温140℃/油温170℃で設計していれば、全く問題ないんです。

そうなるように設計しているんで。
 (ただ、暖気しないと乗れない)

市販のエンジンで、やろうとするから無理がでてしまうんですよ。
(市販エンジン型式でもレース専用はブロック、ヘッドの形状が違いますよねぇ~)

まぁ
普通の人には手に入りません。




ちなみにターボも一緒。

NAよりも水温が上がりやすいから、その分ターボ車のエンジン寿命は短いんです。

ただターボは、馬力を上げればドンドン水温は上がります。

だから馬力が出れば出るほど、周回できるのも少なくなる。

こりゃ、誰が考えても物理的に当たり前のこと。


ただ、ちょっとでも冷やしていけば、
それなりにドンドン長持ちするようになるんです。

実は。。。
某メーカーの新車のターボのスポーツカーは、最初からローテンプサーモが入ってる(笑)



っで。。。
言いたい事は。。。

サーキット走るときに、あえて知らず知らずのうちに、
         壊しにサーキット行っているケースが非常に多いってこと。

最低限のことをやっていけば、
満面の笑みで全開走行が出来るんですね。

水温上がって、オールアルミエンジンならブロック歪んで、
シリンダーとピストンとの当たりが悪くなって、圧縮が下がって。。。。
(油膜面も温度で・・・)


もう悪循環スパイラルしかないですよね。

最悪は、NAでもクランク室の内圧が上がりすぎて、
リアのオイルシールからオイル漏れ。。。

エンジンとミッションの間にオイル滲みがある場合は・・・チーン(大笑)

新車の時には、さすがにこれはないですよね。



レースマシンならいんですよ。

毎回エンジンオーバーホールすればいいんだから。

でもねぇ

普通のナンバー付きマシンだと

そうはいかないよねぇ~


だから、毎回言っているんです。

すぐにエンジンオーバーホールをやりたがるところは、

なぜオーバーホールをしないといけない状況を作ってしまったのかの原因追求が出来ていない。


エンジン開けると高いので、なるべくそういう事はやめましょ(笑)

お金持ちならいいですけど。。。

500PS以上だすなら、そりゃそれなりのエンジンは消耗しまっせ。



こんな悪循環ばっかりを仕事にしてしまうから、

この業界が衰退してしまっている業界の現実。


そろそろ、しっかりと考えるべき時期だと思います。