マジに先週末の暑さは何???
店の中の温度計は、
二日連続で38℃オーバー!
ほんと店自体に冷えるラジエーターとローテンプサーモ入れたいわね・・・
と書きつつ、どこのSHOPさんのブログも同じことを書いている(笑)
最近は、ほんと皆さんいろんなSHOPさんがブログを
書いていますが、どこの店も軒並み作業場は35℃オーバー(爆)
暑くて苦しいの、うちの店だけではありませんでつた。(一安心)
そこで、この暑さの中で何件かのSHOPさんで、
コンピューターセッティングやっているところがありました。
結果は皆さん書いていますが、最悪・・・
当たり前ですね。
こんだけ暑いなか、ターボ全開してるんだから(笑)
中にはセッティング中に何回も100℃越えて
オーバーヒートしながらやっっていたところも・・・(笑)
~こっから独り言~
確かに時期的にボーナスシーズンなので、パーツを着けて
セッティングをしたい気も分かります。
ただ、こんな時期にセッティングするのは???
賛否両論ありますが、やはし利益を追求したらやるのでしょう。
でもお客さんの車の状態を考えたら・・・最悪
オーバーヒートしながらのセッティングは、
おいらから言えば壊しているようなもの。
そもそもエンジンCPUの燃調は、水温によってもコントロールされています。
普通は90℃越えると、エンジンがヤバイですよぉ~っと、
CPUから保険のために壊れないようにするための補正データーでの燃調に変わります。
なので、本当は水温が上がった状態ではいくら現車合わせセッティングしても
温水温補正が入ってしまうので、きちんとセッティングできません。
例えば、この時期セッティングして冬場の水温低い時の燃調はどうなるのでしょうか???
また暑いとブーストのかかりも悪く、熱ダレでセッティングも高負荷になりません。
セッティングで重要なのは、高回転/高負荷を、いかに詰めてセッティング
できるかどうか、が鍵!
なので、この時期ではこの部分の肝心なセッティングが・・・
そのような理由で、うちでは夏場のセッティングは、ほとんど受けません。
夏場のレースの車両は、夏の気候に合わして現地当日でセッティングを出しています。
じゃあ~おたくは、冬セッティングして夏のセッティングはどうするの???
って言われると思います。
じゃ~お答えします。(笑)
冬場、一番パワーの出るときに一番の高負荷のかかる状態でフルパワーでの
現車合わせセッティングをします。
高負荷でのセッティングは、うちでは水温○○~○○℃でセッティング♪
(一番どのエンジンでもパワーの出る水温でつね)
ここで、ガンガンにセッティングを点火時期も調整して詰めます。
(最近、点火時期のセッティングを詰めないSHOPさんが多くなってきましたね)
この水温域だと補正が入らないので、キッチリ正確に詰められます。
点火時期は、詰めれば詰めるほどノッキングが出やすくエンジンを壊しやすい
その反面、点火時期が3度違えば、パワーは10~20PSは変わってくる。
それぐらい点火時期ってシビアなんですね。
うちでは、安全な水温でセッティングしているので、全く点火の問題は出ていません。
(点火時期が面倒なSRでも♪)
なんでここまで詰めてできるのか???
それは現車合わせのセッティングだからです。
お金をもらって現車合わせでやるのだから、
一番いい状態をお客さんに提供するのが当たり前(笑)
でわでわ、そのまま詰めた状態の点火時期でいいの??? 壊れない?
ってなると思います。
じゃ~答えます。
セッティングをほぼ終わらせた段階で、その車の冷却性能をチェックします。
大容量ラジエーターなのか、ノーマルラジなのかなどなど。
例えば同じセッティング内容でも水温の上がりやすりノーマルラジエーター車などは、
早い段階から、水温補正が入るように調整します。
その分、パワーダウンが早い段階できますが、それはノーマルラジなので仕方ない。
大容量のラジなら、水温上昇が遅いのでギリギリまで補正を入れるタイミングを
ギリギリまで遅くしています。
(これは集会レースの時などに、パワーダウンで負けたくないから!)
冬にセッティングしたとしても、水温が上がった時の状態をデーターノウハウとして
当社では、持っていますのでそれに合わして適切な補正データーを入れます。
このデーターが夏場の熱ダレの時のエンジン保護に繋がります。
(特にノーマルラジのGT-Rには気を使って補正しています)
また通販CPUに多い安易な燃料増量という純正データーではなく。
当社では、水温に合わしてバリアブルに点火時期でも補正しています。
なので点火時期と燃料の両方から補正データーを水温でコントロールしている。
(GT-Rなどの吸気温度センサーが付いている車なら、吸気温度でも補正をします)
このように、万が一の時の状態に合わして補正データーを調整しているので、
逆にエンジンがいい状態(水温/油温)の時にはガンガンセッティングを詰めています。
ではなぜゆえに、点火時期で補正をいれるのか???
答えは簡単
同じ燃料量(同じブースト)が出ているとしても、点火時期が変わると
燃焼室での燃焼効率(燃焼スピード)が変わってきます。
だから実際に同じ燃料量でもA/Fが変化するんですね。
(燃焼効率の差が、燃料の燃焼後差になります)
だから安易に燃料だけで補正を入れるのではなく、
最初はノッキング原因になりやすい点火時期から補正を入れて
その補正で変わったA/Fに対して、今度は燃料で補正します。
そうすることによって排気温度を抑え、エンジンに最適なマージンが生まれます。
まぁ~簡単に補正の話をするとこんな感じ。
あとはインジェクターの話もありますが長くなりそうなので(笑)
ここ最近、セッティングオタクのため、いろんな燃調ができるようになりました(^o^)丿
レース用の点火カットから、
ドリフト向けのシフトアップ時に火を何メーター出すとか(笑)
あとはパワーを落としてでも、パフォーマンス向けに排気音を
変えるセッティングなどなど(笑)
ちなみにクランク角に対するインジェクター噴射タイミングの変更もOK!
(噴射タイミング変えても始動性バッチリ♪)
今やっているのは、最近のコストダウンのフューエルリターン無しの
エンジンをリターン有りにして、超ワイドなA/Fマップを♪
これで燃費もよくパワーもバッチリに!
肝は水温ですな。。。
今日は眠いので。。。終了
明日は朝から、子供をお医者さんに連れていかねば。。。
おいらの休みのたんびに。。。Orz
関連情報URL https://www.badmoon-racing.jp/
~みんカラ復活Blog~