前回のブログの続きっす♪
今度アップした画像は。。。
超有名大手メーカーのマフラー
(うちにころがっていたヤツ)
あえてメーカーの信用にかかわりますので、
メーカー名は控えます。 ご了承ください。
見ての通り。。。
細くて溶接がキレイっす。
っが、割れてまつ
しかも2箇所も(爆)
よく見るとと・・・
タイコからパイプが抜けています。
要は・・・
パイプには実際には溶接されていなかったんですね。
パイプの上に溶接が載っていただけ。。。
しかもパイプが抜けたときに、パイプの角度が変わり、溶接自体の強度もなく、
溶接した溶かしたそのものまでに亀裂が入っている状態。。。
これがキレイな溶接の実態でつ。
建設関係の人から見れば、車業界の溶接がいかに
手抜きであるか、よく言われます(笑)
車の溶接でキチンとしているのは、メンバーやアームの溶接は
ゴツクで、キチンと強度が出ていますね♪
溶接の強度を出す方法(本当の意味での溶接)は、
くっつける部材同士の中に、溶接した際に溶接を浸透させるのが目的。
だから部材の中を実際に溶接したものが浸透して、
溶けて接するのが、字の通りの溶接。
要は溶接の浸透率の問題なんですね。
溶接が表に載っているだけでは、浸透していません。
だから、画像のようにパイプがスポっと抜けた状態になる。
もし、仮に溶接が浸透していて、ぶつけた衝撃で割れたとしたら、
パイプの表面の溶接跡自体もパイプについてきます。
じゃぁ~
浸透率を上げればいいじゃんとなりますが、
浸透率を上げるために、部材の奥まで溶接しようとすると、
今度は、溶接が強すぎて穴が開くか、熱が入りすぎて
部材が成分分解し、逆に部材自体の強度が落ちしまいます。
部材も加える温度によって強度そのものが落ちます。。。
(熱を入れすぎると簡単に割れる。ナマクラ状態)
だからキレイで細い溶接は強度が出にくい。
だからうちでの対応方法は。。。
あくまでも浸透率にこだわり、
部材の裏側まで、しっかり溶接を浸透させる。
その結果、裏側に溶接跡のバリができるんですね。
これは逆に言えばしっかり溶接ができている証拠。
そして、しっかり浸透させたとしても、
実際のマフラーの板の厚みは1mm前後。
(場所によってそれぞれの部材の厚みが変わります)
それだけでは溶接は割れないが、部材自体の強度不足。
それを解決するために・・・
溶接幅を、通常の市販の3倍くらいの幅まで広くして、
浸透させる面積を多くして
総合的な強度を上げています。
だからゴツイ溶接になるんでつね。
この手法だと、コストも割りに抜群の強度が手に入ります♪
うちのHPのTOPページの画像にも、あえて
きちんとマフラーの溶接が分かる画像をアップしていますよ。
その強度の証拠としては、事故などでぶつけたうちのマフラー。
割れたとしても、溶接先の部材が一緒に割れて溶接箇所自体は割れていません。
要は部材自体が割れるだけなんですね。
そんぐらい、強い溶接強度が出ています。
うわさの裏側のバリは???
きちんと部材同士を浸透させた溶接のため、
裏側にバリが出ますが、これはあえて削りません。
それはなぜか???
実はこれは棚から牡丹餅でして・・・
マフラー自体の排気性能が良くなるんですね。
(普通は排気抵抗になると思いますが、実は・・・ニヤリ)
レースマシンや、ハイチューンドGT-Rなどでは、やはり削りますが、
一般エンジンの車両では、あえてやらないほうが・・・(ニヤリ)
これは。うちだけの企業秘密とさせていただきます。
中には削ってしまった人もいると思いますが、
下手にやると逆に強度も落ちますので。。。
大手メーカーさんなんかは、この裏のバリが見えるのが嫌で、
わざとパイプを輪切りに切ったリングをはめていますが、
これは余計に抵抗になってパワーダウンっすよね。
しかも点溶接なので、取れちゃうし。。。
うちは、あくまでも性能を最優先しています。
だからパワーが上がることならバリバリやりますし、
耐久性が上がるのであれば、見た目よりも耐久性を取ります。
お客さんに実際に使ってもらったときに、どれが一番嬉しいか。
見た目ばっかりのファッションマフラーよりも、
本当の意味でのスポーツマフラー
これがうちの目指しているマフラーです。
これだけ書くと、うちのマフラーはとことん良いみたいになりますが、
うちのマフラーが万能な訳ではありません。
ぶつけなければ非常に長持ちしますが、やはり人間が使うもの。
やはり、ぶつけたりもします。
ぶつければ純正マフラーでもうちのマフラーでも割れる事はあります。
ただ、市販マフラーの中では、かなり丈夫な方なんですよ(笑)
でも。。。
もし、ぶつけても安心してください。
ぶつけたピースだけでも、補修用パーツとして対応できます。
あくまでも売りっぱなしのマフラーでございません。
現につい先日。。。
10万キロ以上使って、駐車場の縁石にバックからぶつけてしまって
割れてしまったマフラーも、当社ではきちんと修理ができる範囲で修理し、
壊れたピースは補修用として、きちんと対応させていただきました。
ほんと、このお客様とは長いお付き合いです。
唯一、マフラーで失敗したのは・・・
アルファード 3L/2WDの
センターフル交換タイプの初期モデルのマフラー
おいらもそのうちの一人なんですが、このマフラー
装着すると25馬力ぐらい上がってしまい、
普通にDレンジに入れて、アクセル全開にすると
ホイルスピンが始まります(笑)
その時にエンジンメンバーのブッシュが弱くて、
ホイルスピンしたときにエンジンとメンバーが上下にぶれて
メンバーとフレームがガンガン当たる音が出るくらい動きます。
そのときにエンジンにつられて、センターピースが引っ張られてしまい
センター前側のステー部分のパイプ自体が割れました。
(ステーと溶接は、もちろん割れいませんが、パイプ自体が。。。)
こちらは、すべて無料にて対策加工させていただきました。
初期モデル以降は、すべて対策済みでつ。
まさか、こんな落とし穴があるとは(爆)
あくまでもこだわりを持ってマフラーを開発しています。
要は。。。
サーキット走っても長持ちするぐらいの
強度と耐久性と
そしてパワー&レスポンス!
自分が欲しいマフラーを具体化しただけかも知れませんが、
この考えがたくさんのお客さんにご理解いただけたのが
本当に嬉しいの一言です。
ちなみにうちのマフラーが長持ちする理由のひとつに。。。
使っているグラスウールは・・・
こだわりの700℃対応のサーキットスペックでっせ♪
だから劣化が少なくて長持ちなんでつね♪
~みんカラ復活Blog~